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2020.04.12 カテゴリ:,

設計なう

現在設計を進めている案件の過程をちょっと紹介。

設計とは、とあまり多くを語りたくはありませんし、語れるほど能弁がございません笑

僕の場合ほぼほぼ感覚で設計しているものですから、あえて言葉で表現するのは難しいのです。

 

感性と経験則で線を引き、その線によって脳内に仮想空間を組み立てます。そうして出来上がった仮想空間に身を置き、心地の良い場所を探したり、陽や風の入り方、家事動線、視界の抜けなどの検討を無数に繰り返します。この繰り返す作業が設計にはとても大切だと思っていて、良いパターンとダメなパターンを共存させる。そうすることで新たな発見があったりします。そうして出来上がったアウトライン(主に間取り)をCADで図面に興し、展開図等を用いて家具のバランス、高さや開口のヴォリュームや位置の調整をしていきます。

それでも限界の時はこのように立体にして可視化することが、より鮮明な仮想空間を生み出します。それから更にパターンを生み出し検討の繰り返し。そう、設計は検討の飽くなき繰り返し作業なのです。

例えば左の窓の青と赤の線。単に窓のヴォリュームを見ているのではなく、座った時や移動中の外の景色の変化具合、天井や床からの最適なクリアランス、立面バランス、家具(テーブル天板)と窓枠の下端とのバランス、他の開口とのバランスやライン(上下とも)、窓辺の居心地などなど…数え上げたらキリがないほど。更に言えば、そうして決まった縦バランスから縦横比を調整するため、今度は幅を調整せねばならず、それもまた振り出しに戻って先程の事由を検討する。とてもとても回りくどい作業ではございますが、僕にとってはなによりの至福。吊しの既製品を当てはめれば簡単なのですが、どうにも好きになれず。

写真は所員のヒロがダンボールと厚紙で誂えてくれました。設計者はVRのようにこの仮想空間から様々な事由を生み出し、落とし込める能力があるのです。

 

CADで線は簡単に引けますが、あえて紙に興し手を練ることが脳内の活性化に繋がる。同時にぶつぶつとお経を唱えるかの如く独り言が僕には抜群の作業効率。

設計という響きは派手で華やかなイメージかも知れませんが、実に地道な作業だと言うことを覚えて頂けますと幸いです。

 

 

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