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「四季」の喜びを知る

「春と秋」は気持ちが良い、「夏」は暑い、「冬」は寒い。この四つは日本で暮らす以上「当たり前」ですよね。子供にはその暑さ・寒さをどう凌ぐかを学ばせてあげたいと思っています。これは大人にとっても共通と言えます。機械的な快適(エアコンなどの設備機器)=快適で幸せな生活、という方程式は成り立ちません。特に日本ではそうでしょう。「高気密・高断熱で夏涼しく、冬温かい」が良い例です。高気密・高断熱を全否定するわけではありませんが、建築の工夫によって四季を堪能する方が、何倍も幸せなのではないかと感じていますし、エネルギーコストも抑えられるのです。
先人の日本人は「凌ぐ技術」を既に開発しており、その技法を現代の建築に取り入れることは非常に有効なのです。その「凌ぐ技術」は多数あるはずなのですが、それが出来ないから機械に頼らざるを得なくなる状態に陥るのです。光の採り入れ方や風の通り道、建具や簾の使い方次第では、機械では絶対に得られない「清涼感や温もり」が得られるのです。
もちろん設備機器のような機械を使わないことに特化しているわけではありませんが、不便さ故に「幸せ」を感じることもあります。
コタツの温もりが代表例です。冬の寒い朝、母に無理矢理起こされ布団からやっとの思いで這い出て、コタツに直行(笑)。外から帰ってきて「コタツ」に直行。そんな経験はありませんか? あれは「幸せ」以外のなにものでもありません!? 部屋が常に温かければそんな経験は出来ないのですから。
日々の生活を工夫して「凌ぐ技術」を身につけ、楽しんでいただきたいと思います。比較的家の中で過ごす時間は長いのですから、体的に順応できなくなってしまうのではないかと危惧しています。それは子供達にとって「我慢する」ということにも繋がるのですから、軽視してはいけません!

「四季」の喜びを知る