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お庭の設計の真意

「庭」を必須項目にしているのは、森林浴に行ったときのあのなんともいえない気持ち良さを、普段の生活に溶け込ませるためです。COMODO建築工房では、間取りの設計段階から植栽の設計を始めています。いかに生活に緑を溶け込ませるか、癒しの要素として活かせるのか、植栽によっていかに住宅を見栄えさせるかなどバランスを考慮しています。植栽には日々の生活に変化の潤いを与えてくれることに期待しています。それでは植物を植える効果を挙げてみましょう。
夏に木陰を歩くと風が抜けてゆく。これが日本特有の「涼しさ」であると思います。エアコンの涼しさとはまったく違い、気温が低いから涼しく感じるのとは意味が違うし、価値も違います。人間が夏に汗をたくさんかくのは、汗が蒸発する際に気化熱を奪うことで放熱されて、その調整で体温を下げようとしています。植物も暑さで枯れないよう、一生懸命汗をかいています。つまり葉から水蒸気を出して温度を下げているのです。木陰にはいるとひんやり感じられるのはこの蒸散作用のおかげ。そこに時折ふわっと柔らかい風が吹けば私達は汗が蒸発してはじめて「涼しさ」を感じさせてくれるのです。
木陰のようなひんやりとした環境と、時折吹き抜ける風を住まいの味方に取り込むことが出来たならば、それが「しのぐ技術」となりうるのだと思います。

お庭の設計の真意