K家の住み処の改装Ⅱ
新しいけれど、懐かしい家。
築40年以上のK家。先代のお父様が残してくださったということで、家族にとって思い入れが強いことを感じたのが最初の印象だった。故に、極力既存を生かし、その家の持つ「雰囲気」を尊重する設計とした。
茶の間や玄関が北面にあり、開口部や床からは隙間風。湿気も多く、カビ臭には悩まされていた。開口も非常に多かったため耐震性も危ぶまれた。以上のような診断の結果、まずは断熱性能と湿気対策、耐震補強を最優先に設計を行った。
間取りは二人暮らしと言うこともあり、こぢんまりと、でも豊かに暮らせる設計を工夫した。
結果的に嫁いだ娘さんが「新しいけど何か懐かしい」という最高のコメントを頂け、嬉しかったことを思い出す。