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日々のことblog

2021.11.27

初めての本格的な和室

まずは和室の定義から…と講釈が始まりますと延々とかかります。建築人として恥ずかしくない程度の知識はあるものの、正直語れるほどの知識はございません。ひとまずは皆さんがふっと思いつく程度の和室と解釈なさっていただいて結構かと思います。ちなみに茶室と和室はその特異性から趣が異なりますから、今作はあくまで和室をイメージなさってください。一般家庭の和室です。

既に着工し、来週には断熱施工が行われようかいう「いちごの恩返し」の和室。この局面においても決められない難しさが和室にはあるのだと痛感しております。
僕が普段設計するにあたり心がけていることのひとつとして挙げられるのが、全体空間の掌握です。単体ではなく総合的。和室・茶の間・台所・水回りと捉えるのではなく、ひとつの空間として住まいを捉えるよう心がけております。それはもちろん外部空間に対しても然り。
それでも和室は単体か?と解釈しがちではあるけれど、茶の間の続きであったり、玄関兼土間の空間性がどこはかとなく和室の趣を感じさせたいことから、その連動性が多岐に渡り、決めきれずに今に至るのです苦笑


改めて和室に思いを馳せますと、やはり僕は日本人なのだなと痛感します。図面や写真を眺めたりしていると、心が落ち着くと申しましょうか、なぜか懐かしい気持ちに苛まれます。
その歴史は深く、生まれ、守られ、変化してゆく。守破離や温故知新という言葉がしっくりときます。基本は表現者のフリースタイルではあるけれど、やはり先人に対し敬意を払いつつ、個人の思想を落とし込みたくなるのがこの和室設計の醍醐味であると、今作を通じて感じております。情報を体得し咀嚼、素材を吟味し、整えて参ります。

まだまだ決めきれない自分がおりますが、どのような和室になるか、今からとても楽しみです。

知識から生まれる設計があります

飯田 拝

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