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大切な想いconcept

性能について

性能は数値化できる心地よさの理屈

性能は数値化できる心地よさの理屈と捉えています。まず根底として設計ありき。大開口によって太陽明るく燦々とではなくて、きちんと日射量をコントロールした窓のヴォリュームや、風の通り道を検討した配置。熱橋の生じないディテール。自然の感覚に近い手触り、足触り、木や素材の温もり、デザインによる精神的な心地よさ。住まい手の一手間を借りて、障子や雨戸による断熱、葦簀戸や軒による日射調整。断熱性能を感じながら過ごす人などおらず、自然の風や鳥の声、木々による四季の移ろいで初めて気持ちよさを知るのです。設計によってきちんと、精神的に気持ち穏やかで、体感的に暑さ寒さの不快感を与えない事が大前提にあって、そこへ付加価値として設備や性能を付与する。精神的な物は計れないけれども、性能を目に見える形で数値化し、心地よさの理屈として裏付ける。私にとって住まいの設計とは、エネルギーを作るためでも収納のためでもあらず、心休まる場を追求しています。デザインと性能のどちらかが威張っては行けない。バランスによる両立こそが、今求められる住宅ではないでしょうか。

温熱環境における最適解

過日、EUへ温熱環境を本気で考える機会を頂きました。昨今、建築の温熱環境や環境保全における企業や個々の活動が目にとまるようになりました。しかしながら、各々の利潤のための活動としか目に映らず、その真意が見えなかったのが本音。やらない善よりやる偽善とは申しますが、そこにはしっかりと目的意識を持った着地点が欲しかった。そんな折、同業で同志でもあるもるくす建築社の佐藤氏からこのツアーに誘われました。彼は温熱に対しての知識や意識が大変に博学で明確で的確。断熱材はどうだ、換気はああだ、C値はQ値はいくつだののみの、形式や数値に捕らわれるのではなく、きちんと筋の通った温熱環境を構築する辺りに共感を覚えました。いままでも相談に載って頂いておりましたが、やはり自分の足で見て、感じ、考える時間がとても大切だと思い、ツアーへの参加を決意しました。フィンランドに始まり、スイス、フランス、ドイツにオーストリアと、5カ国を巡業。現地の建築家作品を見学はもちろんの事、エネルギー問題における視察。建築家はアルヴァ・アアルト、ザハ・ハディド、安藤忠雄、ル・コルビュジェ、レンゾ・ピアノ、ズントー、カウフマンなどなど。環境問題については、環境ジャーナリストである村上敦さんを迎え、現地の環境問題における取り組み、再生可能エネルギー、地域暖房、脱原発とその先へ。更には現地建築家との交流もあり、ドイツの住宅供給事情についても学びました。環境問題は異国の出来事などではなく、地球での出来事。地域性はもちろんあるけれど、各々の国における事情もあるけれど、今そこに迫る危機は同じ地球規模。それがたまたま温熱先進国であるドイツで学んできただけの事。ドイツが偉いのではなく、もはや当たり前の世界観にも思えるほどの衝撃を受けて参りました。技術面や細かい数字は正直理解し得ない範ちゅうではありますが、危機感は確実に覚えます。きっとそれが大切で、理屈はいずれにせよ、まずは出来る人が出来る事からやるが大事。そして私がそうであったように、共感を呼び、活動が広まっていくのだと思うのです。私にとっての結果が建築における温熱環境へと昇華され、今後の建築人生における多大な影響を受けていく事でしょう。まだまだデザインも住環境も勉強の身ではありますが、またひとつ、温熱環境という課題を課せられた気がします。けれどそれは決して面倒なことではなく、喜んで、前向きに取り組みたいと素直に思える自分がいる。それは結果的に住まい手の利益に繋がり、心地よい住環境へと結びつくのですから、私は素直に受け入れました。断熱材、気密、換気に挙げられる性能はもちろんの事、日本固有の環境と共生したデザインとは何か。「閉じれば性能 開けた心地良さ」を模索して参ります。まずはやる事から始まり、試行錯誤を繰り返しながら、これからの、僕なりの温熱環境における最適解を模索する日々が始まります。

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ちゃんとデザイン、しれっと性能

 いままでも、そしてこれからも、声高らかに積極的に、温熱に対する性能表示を行うつもりはございません。しかしそれは温熱性能に無頓着という意ではなく、もはや当たり前に性能を持たせるという事。北欧での体験や温熱先駆者からの影響により、温熱に対する意識はだいぶ高まりました。目安として数値が挙げられると思うのですが、あくまでそれは目安。数字に捕らわれすぎる事なく、そして日本の情緒をしっかりとデザインに落とし込む事が、日本にあるべき建築へと昇華できると思うのです。

数値の目安(目標値)

Ua値(外皮平均熱貫流率)|0.43以下

C値 (気密性能)    |0.7以下

断熱等性能等級      |等級4 以上

上記を標準的な数値として掲げます。 性能を重視した住宅のそれよりも数値的には劣るかも知れません。しかしながらその良い加減の塩梅がこの辺りであると、弊社の最適解とさせて頂きます。性能を高めることはすなわちコストに反映されてきますし、自由度が奪われデザインにも多大な影響を与えてしまうというもの。一般の方には理解しがたいかも知れませんが、俗世間における夏涼しく、冬温かいと謳われる住宅と思って頂ければ理解しやすいかと思います。この数値の裏付けとしては、単に断熱性能をあげるのではなく、開口による窓の日射取得、軒の出や庇による日射遮蔽、結露防止に有効な換気で融合される事が重要となります。 そしてもっとも重要な事は、普通に窓が開けられる事でしょう。どんなに性能を高めても、日本特有の気候の心地よさには決して適いません。 春先の清々しさ、夏の夜の虫の声、秋のささやき、冬の静けさ。 これらと遮断して日本に住まうにはもったいなさ過ぎる。北欧には北欧の、日本には日本に適した建築があります。性能によってデザインをスポイルする事なく、きちんと日本にあるべき住まいを模索していきたいと思います。 テーマに「ちゃんとデザイン、しれっと性能」を掲げ、「閉じれば性能 開けた心地よさ」を目指します。光熱費目安の利己的ではなく、地球と向き合う利他的こそ、真の温熱性能と考えます。

耐震性

弊社では全棟において、公財|日本住宅・木材技術センターの木造建築物電算プログラム認定を取得している「ホームズ君 構造EX」による構造計算を行なっております。耐震等級2以上を目標とし、要望次第では等級3にあげることはもちろん可能です。また、いくら丈夫な家を建てても肝心の地盤が軟弱では意味がありませんから、全棟地盤調査を行い、必要に応じて適切な地盤補強計画を行います。基礎はベタ基礎を標準とおりますが、床全体で建物の荷重を地盤に伝えることができるので、構造的にとても有効な基礎方式です。また建物の下全体をコンクリートで覆ってしまいますから、シロアリの浸入経路を断つことができ、建物の耐久性の向上に寄与します。設計士及び現場監督が鉄筋やコンクリートなどの仕様を確認し、更に瑕疵担保責任保険会社による鉄筋検査を行なっております。