仕様について

COMODO建築工房の標準仕様

弊社はコスト調整のためや利己的な探究のため、物件ごとに使用する材料やデザインを変えていません。それは安定供給の観点と、使い続けることによるブラッシュアップを図るため。チャレンジすることもございますが、理念に基づき、ベクトルに則った上で検討しています。下記に一覧として標準仕様を掲載いたしますが、あくまで参考とし、逆にクライアントから要望があった際は、検討の上採用させていただく場合もございますので、その際は要相談となります。しかしながら制限があり、本当に必要なもの、確かなものとして認められないものはお断りすることがありますので、あらかじめご了承ください。

図面について

　COMODOは家一棟に対し、おおよそ150枚ほどの図面を描きます。標準仕様があるものの、風土や住まい手さんを読み込み、その土地への最適解を求めた結果です。平面・立面はもちろんのこと、展開・家具・開口・建具・設備・電気など多岐に渡り描くのですが、その1枚1枚が図面として集合した150枚全てにリンクされるのです。線は繋がっています。シンプルにするためのギミックの背景は実に複雑。それらをシンクロさせるため線で繋げていくのです。また図面が残っておりますと、数十年後の修繕の際に参考資料として役に立つことでしょう。そうして住まいは受け継がれてゆくのです。職人さんと対等であるため、対話を図るためのツール、といっても過言ではありません。
　COMODOのデザインは引き算。いかに無駄な線を消すか。その繰り返しとなるのですが、そのためにも図面を多く描き、より洗練されたデザインへと昇華させます。だからと言って枚数多く描けばいいかと言えばそんなことはなく、図面の美しさが建築にも表れるとは、諸先輩方からの教えです。図面を描くことがゴールではなく、あくまで設計意図を伝えるためのツールであるべきですから、いかに読み解きやすくをモットーに作図しております。