2025.10.17
KKB|大工育成煩悶
昨今、日本では大工さんの後継者問題に悩まされております。
1980年では95万人、2000年では65万人いた大工さんも、2020年では30万人と半減。
そしてそれは減少し続け、さらに高齢化による問題も。
大工さんに限ったことではないけれど、職人さんの減少は私たち工務店にとっては致命的。
そもそも若者から職人さんへの憧れを持ってもらえないことが要因。
現状、給料は高くないし、暑いし寒いし、危険だし、体力的にきついのは明白。
さらに腕を振るう現場が本当に少ない。
工業化されることのすべてを否定はいたしませんが、手仕事が本当に少ない。
そんな昨今において、我々工務店、特に手仕事の多いKKBのメンバーにとっては存続の危機とも言える職人不足。
システマチックな家づくりではなく、手仕事に頼る家づくりだからこその悩み。
この状況をただ指を咥えて見過ごすわけにはいかない!職人を育てるのは我々工務店だ!
そんな壮大なテーマを掲げ「大工育成煩悶」と題し、仙台市に全国から26社が集結。
さらに各社大工さんを連れての参加で総勢50名越え。
社員大工を多く抱える「建築工房 零」さんに協力を要請し、皆で発表会を行いつつ、意見交換会を実施。



不慣れな大工さんたちは序盤は緊張気味でしたが、職人魂が目を覚ますかの如く真剣

貴重な交流時間となったことでしょう
皆さん本当に建築バカばかり。
飲み会してても、朝起きてすぐでも、ずっと建築談義…
そして未来のことを真剣に考えている。
だからこの大工育成煩悶が大いに盛り上がったのだと思う。
(しかし毎度疲労困憊になる…)
正直、建築業界は経済状況や法改正等により、非常に厳しい環境が続きます。
しかしここで弱音を吐いている暇はなく、やるべきこと、やらねばやらぬこと、やりたいこと、やりたくないこと、暗中模索ではあるけれど、僕らはずっと工務店としてあるべく姿を探している。
それが未来の家づくりに繋がるのだから、みんな真剣なのです。
そして弊社も大工さんを社員化して「大工工務店」へと変貌を遂げます。
工務店として、COMODO建築工房としてあるべく姿を模索します。
「#大工ってかっこいい」を主題に、手仕事、そして職人の顔の見える仕事をこれからも邁進していく所存にございます。
飯田拝
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お問い合わせ先
株式会社 COMODO建築工房
住所|栃木県宇都宮市上桑島町1465-41
TEL|028-689-9560
mail|info@comodo-arc.jp