2025.12.08
ワンコとテラス日和

設計コンセプト
周辺は新興住宅街であるものの、南面には緑豊かな公園を眼下に従えた土地。
今後住宅が建ち並ぶことが容易に想像できる環境において、いま導き出すカタチとはいかに、を念頭に設計を進めた。
まずは南面にいずれ住宅用地になりうるであろう土地があるが、一段下がっているが故、建った際は若干視界には入るものの、そこまで意識をする必要性を感じず、それよりもその先の豊かな緑に着目。また空は自由である。
それをキーワードに崖上のような、緑豊かな環境における視界の自由さを思う存分発揮する構成とした。
またワンコを飼っている生活環境に軸を据え、そこに人間の生活を充てがうかのごとく、共存共栄の、ワンコのいる豊かな生活を営む住まいを模索した。
外部環境
敷地自体は広いが、間口が若干狭く南北に長い土地。
単調になりがちな土地だがやはりそれは許さず、いかに心地の良い住環境を取り入れるか、またはこちらで創造するか。
ワンコのいる生活、だが個々を尊重しあう生活とは何か。今回答えとして用意したのが上下階で連なるインナーテラス。
外の居場所として屋根がかかっていることが前提であり、それがまた今作のアイデンティティともなりうるわけで、シンメトリーでなく存在感のある、大屋根の印象を色濃く出す工夫を用いている。
けれど専ら、南面の公園に対する意識は決して薄れることはなく、全力で向き合い傍受する。それがこの家の絶対的利点になりうると思われた。
内部環境
上下階に連なるインナーテラスを基軸に、それぞれがそれぞれの趣とは何かと向き合いながらセクションを整え始めた。
南面の開口に充てがうセクションは絞られるが、屋根を突き抜ける一本木がそびえるテラスを通して、満遍なく視界と光を傍受でき、また単調になりうる視界の抜けを雁行させることで、空間に奥行きをもたらしている。
南面の素晴らしい景色の裏には影があり、その役目は誰かが担わなければならないが、それが決して居心地の悪い空間という意味ではなく、明るいから暗さも楽しむかの如く、天井の高さにリズムを持たせることも同意義で、変化に富む空間を設えた。
ワンコのいる生活に主軸を置きがちだけれども、いかに共存共栄、人間の居場所も盛り込むか。ある種の逃げが生活には必要なのではないかと思う。


ちなみにこちらの住まい手さんは親子二代に渡ってお世話になります。
2023年に竣工した「ニホンのコティ」の娘さん。
次回狙うは孫の代か…笑
担当|飯田
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